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--- 初めてのSM小説『お町の最期』をお書きになった頃と比べると、先生のご尽力のおかげでSMという言葉や行為は一般的なものとなりました。やっぱり愛好者の数も増えているんですか?
「SM嗜好者は当時、変態扱いされていたから、自らカミングアウトしなかっただけで、昔からその嗜好を持つ人は水面下に数多く存在し、今も昔も倒錯的エロスに魅せられている人種は数的にはそう変わりがないと思うな」
--- 興味はあってもそれを言えないだけだったんですね。ところで、最近の草食系男子/肉食系女子についてどう思われますか?
「僕の理想の男女像からは離れているけど、SとMに置き換えれば、M系男子とS系女子ということでしょ? これは昔からいたけど、ただ比率としてはS系男子、M系女子の方が圧倒的に多かった」
--- なぜ変わってしまったのでしょう?
「女性の社会進出に伴い、女性がS化し、強くなったのは確かですね。そういった社会の中で生き抜く術を男性が無意識に体得していった現象だと思います。
その時々の社会に順応できるかできないかは、生き抜く賢い知恵を持った人間か、否かと言えると思います」
--- なるほど、では先生にとって理想のSMとはどのようなものなんでしょうか。
「SMというと、ボンテージファッションに鞭、ロウソクというイメージを持つ人が多いでしょ。でも僕の小説にはあんなの一度も出てきません。実は僕、痛いの嫌いなんだよ(笑)
その昔日活ロマンポルノの撮影現場に立ち会った時、監督が脚本から逸脱して、逆さ吊りのシーンを加えようとしたりすると、僕は監督に懇願してそれを中止させた事もあった。SM小説の第一人者なんて言われていた、この僕がですよ(笑)
僕のSMはソフト派であって、心の底を流れるのは精神的拷問です。
例えば夫婦喧嘩して、亭主が机をひっくり返して出て行って、奥さんが泣きながら片付ける、そういうものに僕はぞくぞくと興奮するんです」
理想のSMってただの夫婦喧嘩!? やはり巨匠の言葉は深い……。
SMという世界に足を踏み入れるには深い洞察力も必要なようです。
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「私の書く物は、大きく3つに分けられると思うのですが、
1.SMを筆頭とする猥文学のファンなのか
2.人生論的小説、エッセイのファンなのか
3.将棋を中心とした小説、エッセイのファンなのか
この中で、どの作品がお気に召しているか伺いたい。」
(団 鬼六)
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2010年4月15日~2010年5月6日
(当選者発表は2010年5月13日当記事内3ページ目にて)
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コメント
団先生のツイッターはフォローさせて楽しませて頂いておりましたが、恥ずかしながら団先生についてはSMの巨匠ということしか存じ上げず、人生論や将棋などのエッセイを書かれていることも知りませんでした(申し訳ありません)
先生のおっしゃるSM観、男女観に深く共鳴します。
「男性がちゃぶ台をひっくり返して、それを泣きながら片付ける女性」という構図がSM的であるとの指摘ごもっともだと思います。とても性的で淫猥な構図だと思う。
縄で縛りムチやろうそくだけがSMじゃない。二人の間の根底に流れる信頼がないとSMにはならない気がします。
ご闘病中とのこと、ニュースでも配信されていましたが、ぜひペンを持てる限り、まだまだいろいろなテーマに挑戦していただきたいです。井原西鶴の現代語訳も楽しみに待ってます。
投稿: れん | 2010/04/28 8:43:02
私は、SMというと、ボンテージファッションに鞭、ロウソクというイメージを持つていました。
団先生のSMはソフト派であって、心の底を流れるのは精神的拷問ですと言う言葉で、多少SM感が変わってくるかもしれません。
お題の答えとしては、
1のSMを筆頭とする猥文学のファンであると思います。
投稿: ヒロ | 2010/05/04 11:56:24