--- 『HIGHLEG JESUS』に脚本はないとおっしゃってましたが、具体的にはどんな内容だったんですか?
「普通の芝居はやってませんでした。主にライブハウスやクラブで全裸で客席に飛び込んだり、お客さんの顔に股間を押しつけたり(笑)。
いわばハードコア劇団ですよ。ポップなスターリン(パンク・ロックバンド)というか。演劇界からは全く求められてない(笑)。
実際、芝居に興味がない人に人気がありましたからね。名前は知ってたけど怖くて観にこれなかったっていう人が僕の周りに何人もいますし(笑)」
--- そのころにお会いしてなくてホントによかったです。
「ひんしゅくも一杯買ったけど、楽しかったですよ。
お客さんとケンカになったり、トラブルを起こした団員を警察に引き取りにいったり、覆面警官が公演をチェックしにきたり(笑)。
予想もしないハプニングが起こることが楽しくてしかたなかった」
--- ではなぜ解散を?
「お客さんに嫌がられることが楽しくてやっていたのに、10年も続けるとちょっとずつ喜ばれるようになってきた。これは違うんじゃないかってことで解散することにしたんです。
初期衝動のまま突っ走ってきたけど、もうあのころの音は出せない……そしてソロ活動へ、バンドで言えばそういった感じですかね(笑)。
でも、針が振り切れるほどやりきったので全く悔いはないです」
--- 先ほど『ピカ☆ンチ』の脚本を書くためにパソコンを買ったとおっしゃっていましたが、それまでパソコンの経験は?
「ないです。今もメールと書き仕事が進まないときの現実逃避としてオークションをやったり、ネットショッピングしたりするくらい。
パソコンを開くと書けないときの苦しさを思い出して具合が悪くなることもありますね」
--- やはり創作するということは大変な苦痛をともなうわけですね。
「う~ん、苦痛ではないんですよ、好きなことですから。
ただ、どんな仕事もいろいろと大変じゃないですか。大人の事情も多々あるので全てが自分の思い通りになることはない。
だから好きなことを好きなときに書けるブログが、ストレス解消という意味で僕の生活の処方箋になっているわけです」
--- なるほど、ブログがガス抜きになっていると。
「そしてもうひとつ、ハイレグ時代の経験にはものすごく救われています。
好きなことだけを、いっさい人に合わせることなく妥協せずにやり続けた10年間。
ここでの経験値は創作するうえで確実にかけがえのない財産になってますね」
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