日本において書の歴史は古いものの、書家という存在はそれほどポピュラーではないように思える。あるいは、学生時代の書道の経験から、なかなか思うようにいかない筆運びを思い出し、書そのものを敬遠する人も多い。だが、森大衛さんはそんな書道のイメージをガラッと変えてくれた人物だ。『笑っていいとも!』 の1コーナー『目指せ!達筆王』では、タレントたちが思い思いに書いた書を添削する指南役。多少荒削りでも良い味の書には大きな丸を、一見上手く見えても基本がなっていないものはきちんと指導をする。この番組で「書道って難しそうだけど、意外と楽しそうだな」と思った人も少なくないのではないだろうか。そして森さん自身の、トレードマークのヒゲや服装も含め、実に自由で現代的。書家・森大衛のルーツはどこにあるのだろうか?
「僕の出身地の富山県は書道が盛んで、各町内の何丁目単位で、個人宅や公民館に書道教室があるんですよ。富山で書道が盛んな理由は、書道界で実力を評価されている方やそのお弟子さんががたくさんいらっしゃるからでしょうね。小学校に入る前から、習っている子も多い。いま僕が書の世界にいるのも、そういった土地柄が影響しているかもしれません。今は富山と東京を行ったり来たりしています。ちょうど今の季節は立山連峰に雪が積もって、雪渓の白と黒のきめ細かいコントラストがとても美しいんですよ。その白のまばゆい美しさを墨で表現したいという感性が、富山県民には潜在的にあるのかもしれませんね。白が美しく映える作品はすなわち黒が美しいということなので。海岸から3000メートル級の雪渓が見える場所は、地球上に3カ所しかないそうですよ。他の2カ所がどこなのかはよく知りませんが(笑)」
忙しくなった今も変わらぬ郷土愛を持つ森さん。富山でどんな子ども時代を過ごしたのかをたずねると、「一言でいうと、変な子どもでしたね」という答えが返ってきた。その場そのときでガラリとモードが切り替わり、真面目なときもあれば、ふざけるときもあるような子どもだったのだという。だから書道ひとすじで過ごしてきたわけでもなく、中学時代はバレーボールにのめり込んでいたこともあった。そんな森さんが、高校時代に体験した生徒指導の厳しさについて、こんなエピソードを語ってくれた。
「僕が通っていた高校は校則が厳しくて、髪を染めたりちょっと眉毛を整えたりしただけでも、生徒指導室に連れて行かれてバリカンで丸坊主にされる校則がありました。僕は上手くごまかしてすり抜けていたんですけどね(笑)。『横浜銀蝿』(1980年代前半に活躍したロックバンド)が富山に来たときは、コンサートへの観覧禁止令が学校から出されました。会場前で学校の先生が見張っていましたから。現場で見つかると補導されるんですよ。でも、なぜか矢沢永吉のコンサートには、行ってもよかったんですけどね(笑)」
こんなユニークな話をほがらかに語る森さんの人柄から、その半生はごく普通で幸せなものに違いないと思ったが、実は家庭ではつらいこともあったのだという。家族は、父母と3人の兄弟。ホームレスとまではいかないが、それに近い家庭環境になったこともあったというから驚きだ。
「父が酒癖の悪い人だったんです。クイズ番組を見ていて、自分の答えがはずれただけで、すぐに理不尽に八つ当たりをしてきました。酒を飲まなければ寡黙で穏やかだったので、その人の良さで保証人になって損をしてしまったんですけど……。中学の時、新築したばかりの家から長屋の市営住宅に引っ越す日、トラックの荷台に体育座りで揺られていたら、ちらちらと初雪が降って来て、あの光景は切ない思い出ですね。僕は3人兄弟の長男なんですけれど、兄弟3人とも酔った父親と取っ組み合いのケンカをしましたね。その父については、少しブログにも書きました。父が息をひきとる寸前に、看護師さんから『お父さんに声をかけてあげてください』といわれたのですが、意外にも僕の口から出た言葉は『面白かったよ!』という言葉でした(笑)。父のおかげでつらいと思ったこともあったけれど、笑顔で語れるようになって、あの父親だからよかったんだなと思えましたね」
書道のさかんな富山県で育った森さん。
書家となるまでにはこんな苦労もあったのです…… ≫
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ココセレブ special プレゼント from 【むっつりブログ】
ぜひ我が家に飾りたいですね[続きを読む] 2008/02/09 21:43:13
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コメント
セレブは謎が多いですけど、幸せなのでしょうか。。。
重要な事を忘れる自分ですが、
マイナス18℃以下おすすめ(冷凍庫活用です)。
セレブの冷蔵庫に興味はありませんが、
書と絵に興味を持ちました。
投稿 いちご | 2008/02/11 21:06:41
ココセレブ special プレゼント希望
森大衛先生のキャッチフレーズ:『五感』の貴公子
書の道からはかけ離れた生活を送る毎日なのですが、
昨秋、森先生の『五感』の書を拝見できる機会が
ありました。
うまく表現できませんが、感動で鳥肌が立ちました。
ブログの「家族愛」に、旅立つお父様に「面白かった」と
言って送られたと記憶してます。
私自身、数十年に癌の父の闘病生活を、1歳にならない
長女を背負ながら1年間看病した経験があります。
逝ってしまうその時には、「やっと終わったな」という、
どこか安心した諦めの言葉でした。
ブログの森先生の魅力的な感性に触れる度に、
この方の頭の中はどうなってるんだろ??覘いてみたいと
興味深々です。
五感のお話続き、期待しています。
でも、きっとそれ以上の感性をお持ちなのでしょうね。
すっと、頑張ってください!!応援しています。
投稿 こいけ | 2008/02/15 22:23:58
どーも、本人です。
みなさんコメントありがとうございます。
さて、「森大衛のキャッチフレーズ」ですが、
今後それを僕が使用するということではなく、
面白いのを期待しているんですよ、奥さん。
めっちゃツボに入るような面白いのをひとつお願いします!
投稿 森 大衛 | 2008/02/18 1:46:51