
時代を先取りしたユニークなアイデアで繁盛店を次々と生み出す"際(きわ)コーポレーション"の名物社長・中島武さん。だが、幼いころは意外にも「すごく内気で、将来の夢なんて全然なかった」のだとか。そんな少年がどんな道のりを歩んで"虎"に化けたのだろうか?
「私は小さいころから非常に内向的で、周囲から『普通の小学校に進学できるのか?』とまで心配されていたくらいだったんです。小学校に入ってからもやっぱりおとなしい、いつも泣いてばかりいる落ちこぼれの子どもでした。私には姉がいるんですが、彼女は生徒会長を務めるほどの優等生。両親に姉と自分を比べられていつも情けない思いをしていましたね。友達が「野球選手になりたい」「パイロットになりたい」なんて将来の夢を話しているときも、私は全然そういう希望が思い浮かばなくて……。それくらい気の小さい、恥ずかしがり屋の少年だったんです」
だが、高校入学をきっかけに中島さんは徐々に変化していった。なんと、内気だった少年が応援団に入団したのだ。高校・大学と応援団員として活躍するうちに、自分の中に秘められていたリーダーとしての資質を目覚めさせていく。そして最終的には100名以上の団員たちを束ねる応援団長にまで昇りつめる。
「応援団に入団して、人は"環境"で変わるんだなって感じましたね。私の性格も高校に入ってから徐々に変化していった。内向的な性格が影を潜めていったんです。一方で姉の影響を受け、芥川龍之介や谷崎潤一郎、太宰治、山本有三といった著名な作家の文学作品を読み漁っていましたね。つまり、おとなしい静かな面も自分の中には残っていたということ。『静と動』とでも言いましょうか。その当時の経験が今の私を形成しているんだと思います。だから、いつも私の中には『顕示欲の強い自分』と『おとなしい自分』が相対してるんですよね」
卒業後、紆余曲折を経て"虎"としての才能が開花!?
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