
ピンとした真っすぐな姿勢と、笑顔がとても素敵。取材中は京都弁で気さくに話してくれた武田さん。その言葉一つひとつには強くて熱い意志が感じられた。彼女は3年前までシンクロナイズドスイミングの日本代表選手だった人物。オリンピック3大会で、銀・銅合わせて5つのメダルを獲得したキャリアの持ち主だ。引退後は、表現の道をさらに高めるべく、さまざまなことに挑戦しながら着実に"セカンドキャリア"を歩んでいる。そんな武田さんに、率直な今の心境を聞いてみると……。
「現役のころは、オリンピックという大きな目標に向かってただひたすら練習に打ち込む毎日でしたが、今は毎日違うことの繰り返し。講演やテレビのコメンテーター、ラジオ出演など、さまざまな仕事をさせていただいています。ただ、仕事の種類の幅が広がった分、それぞれの仕事に対してどうしても関わり方が浅くなってしまいがち。でも、それではいけない、と感じています。なるべく、一つひとつのことに積極的な姿勢で深く関わっていく努力をしていきたいから。そのためには、自分の専門であるスポーツ以外のことについても、もっと勉強しなくちゃいけないな、と思っているんです。選手のときもそうでしたが、今も周りの方たちが私にチャンスを与えてくれる。お膳立てしてくれているというか……。もちろん、それにはきちんと応えたい。でも、これからはただ与えられるだけじゃなく、自分からどんどん発信(プレゼンテーション)していきたいと思ってます!」
メディアでの仕事はもちろん、フィットネス水着のプロデュースもこなす武田さん。そしてさらに、彼女はピラティスのインストラクターとしても活躍している。昨年はDVD『武田美保のPILATES LIFE』に続き、書籍を発売。スタジオ(DMJ ボディバランシング)で定期的にレッスンをするなど精力的に活動中だ。また、2005年からはホノルルセンチュリーライドに毎年出場。現役を退いた今も健康的で美しいプロポーションを維持している秘訣は、スポーツとの身近な生活にありそうだ。
「スポーツは、自分のバランスを保つための欠かせない要素ですね。私の場合、体を動かさないでいると、すぐそれが体調に表れるんです。代謝が悪くなったり、肌が荒れたり……。ピラティスは体力維持、バランス維持のために毎日欠かさずやっています。食事は一日5000キロカロリー摂取を目標にしていた選手時代と比べ、だいぶ減りました。同世代の女性よりは多いと思いますが、今では1800~2000キロカロリーくらい。バランスよく食べることを心がけてます。でも、体重は選手のころとほとんど変わってないんですよ」
約1年半前に公式ページでつけていた日記をブログに移行。武田さんの素のままの日常が綴られるブログが『それいけタケミホ』だ。彼女の楽しいおしゃべりを聞いているようなリズミカルな文体と、魅力あるエピソードで多くの読者をひきつけている。
「選手時代のキャリアではなく、現在のパーソナルな部分を知ってもらうために公式ページで日記をつけていたんです。でも、もっと多くの方に私のことを知ってもらいたいと思って、ブログに切り替えました。ブログを始めて、いちばん感激したのはファンの方たちからの反応がダイレクトに感じられること。アスリート時代は、目標に向かう過程が大切であると同時に、結果がとても重視されました。そんな感覚が根づいているせいもあり、ブログで発信したことが読者にどんなふうに伝わっているのか、すぐに結果として返ってくるところが楽しいと感じるんです。コメントでは『がんばれ!』という内容のものをたくさんもらいますね。自分が考えているより多くの方たちに支えてもらっているんだなあ、と改めて実感させられます。それに、ファンの方たちから励まされたり褒められたりすると、ブログを書く意欲がますます高まります!」
選手のころはさすがに今のように文章を書く機会は少なかったそう。でも、引退後すぐに雑誌で連載(コラム)をもった武田さん。それを担当するうちに文章を書くのが好きになってきたと話す。当初は3時間かけて更新していたブログも、今では15分程度で書き上げてしまうとか。
「私は基本的に、人に自分の話を聞いてもらうのが好きなタイプなんです。幼いときから1日の出来事を両親に報告するのが日課でした。母親とは今でも毎日電話で話しています。ブログもそんな感覚で書いている感じ。あと、昔から私にはその日のことを思い返す時間というのがあるんです。今では、その時間がブログを書く時間になってますね。パソコンを開いて文章を書いていると、自然と心が穏やかになっていく感じがします。 あと、ブログだと素の自分をさらけ出せちゃうんですよ。そういった意味でも、ブログはとても有効なコミュニケーションツールだと思えるんです。初めて会う人に前もって私のことを知っていただけるツールという点で、いちばん便利なものなんじゃないかな、と。自分のことを一から説明することがなくなる分、ワンステップ上から相手との関係をスタートできますしね」
文章を書くことをとても楽しんでいる武田さん。"発信"しているということが、自分の安心感となり、満足感にもなるという。でも、武田さんはブログで、「身体を使って表現することと、言葉を使って表現することは違う」と書いている。彼女にとって、言葉で自分を表現するというのはいったいどういうことなのだろうか。
「現役引退後、自分なりに納得できるセカンドキャリアを探すのは、やはりとても難しいことでした。それでも、"こんなこともあるのか、あんなこともあるのか"と、手探りながらもいろいろと経験してきたわけです。そうしているうちに、文章を書くことが、自分の中で興味のあるカテゴリーのひとつだということがわかったんですよね。ブログもそのひとつ。今の自分を発信することで"私が私でいられる"。つまり、自分を"放電"している感じがあるんです。たとえば、会話だとギャグをなかなか口に出せないんですが、ブログだとテンションが上がって、普段は言わないようなおかしなことも書けてしまえるんですよ。そういった点を読者の方にも楽しんでもらえればと思っています。そして、これからは写真をもっと多く掲載したり、文字の大きさを変えてみたり、動画を配信したり……、いろんなことに挑戦してみたいですね~」
試行錯誤しながらも、セカンドキャリアについて自分なりの歩み方をしっかりと見据えてきた武田さん。昨年は、筋肉で音を奏でるミュージカルである「マッスルミュージカル」に参加。その模様をブログでもいろいろと紹介してくれた。そして今年は、「ユーミンスペクタクル シャングリラⅢ」(松任谷由実のコンサートにサーカス、シンクロナイズドスイミングをコラボレートさせたスペクタクルショー)に出演。観衆を沸かせる素晴らしい演技をみせている。
「『マッスルミュージカル』では、縄跳びや跳び箱、側転など中学生以来やっていなかったことを改めて経験しました。水中に比べると陸での動きは、どうしても体の反応が鈍くなってしまうので、なかなか思うようにできなかったりして……。『できるようになりたい!』という素直な悔しい気持ちが芽生えたりしましたね。その分、新鮮な感情で臨むことができました。
『シャングリラⅢ』でも、たくさんの刺激を受けています。たとえば、このショーのキャストはロシア、フランス、イギリスと外国の出演者がとても多い。インターナショナルな環境なんです。そこで驚いたことは、みんなの発想力・表現力の豊かさと瞬発力の良さでした。ひとつの要求に対して、いくつもの提案を瞬時にこなすその力には本当に圧倒されっぱなし。自分は人よりプレゼン能力があるほうだと思っていたのですが、今回の経験を通して未熟さを実感しました。これからはもっともっと表現力やプレゼン能力を身につけたいと思いましたね。日本人には謙虚さや譲り合いなど、協調性を大切にする面があると思うのですが、そうではなく、自分という存在をもっと前面に出して突き進んでいきたいんです。たとえば、腰がひけてチャレンジしなかったために、せっかくのチャンスを逃してしまったことって、少なからず誰でも経験したことがあると思うんです。これからはそういう悔いを残さないようにしていきたいな、と思っています」
武田さんは真摯な気持ちで舞台に臨み、一つひとつの経験を着実に自分の力にしているようだ。その様子はブログからも伝わってくる。ちなみに、「シャングリラⅢ」の横浜公演最終日には、開幕後、自分の出番の直前にブログを更新したことも。
「横浜アリーナ内では無線LANが利用できたので、思わずパソコン開いて書いちゃいました(笑)。ブログはだいたいいつもパソコンから更新します。携帯からだとどうしても文章のリズムが狂ってしまうんですよね。全体的な字面を確認しながら文章を入力したいタイプなので、パソコンのほうが一覧できてしっくりくるというか……。
今回、このショーに参加させてもらったことはとても光栄に感じています。日本でここまでの大規模なショーってなかなかないと思うんですよ。そんな舞台に関わることができているのだから、本当に良い運に恵まれました。『マッスルミュージカル』もそうですが、公演が長く続く舞台の生活に入ると、精神的な面では選手時代に近いものがあるんです。深くのめりこめるというか……。生活はハードになるし、濃いお化粧もしているんだけど、身体の調子も肌の調子もとてもいい。お客さんの歓声に包まれて、自分を表現できることが嬉しい! という達成感があるんでしょうね。『シャングリラⅢ』はこれから9月まで続きますが、すべての公演を大切にしながら全力で演技したいと思っています。
今はまだ、"セカンドキャリア"として何ができるのか漠然とした部分が大きいですが、仕事の場を与えてくださる方がいるのだから、それをきちんとこなして次の仕事につなげていけるようにしたい。今はその連続で、その中から自分のできる可能性を広げていければと思っています
」
武田さんは最後に、「人はいつも誰かに求められていないと寂しいもの。その求められる核のようなものをこれから自分で作っていきたい」と強いまなざしで語ってくれた。いつも"放電している"ようなバイタリティーをもって一生を過ごしていきたいのだそうだ。そんな彼女の憧れの女性は、松任谷由実さんや桃井かおりさんなんだそう。武田さんのセカンドキャリアはまだ始まったばかり。これからの彼女の活躍が本当に楽しみだ。
<次回予告>
iPodと真空管アンプを搭載して、心地よいジャズを響かせながら東京をクルージングできるジャズタクシー。そのドライバーの安西敏幸さんにジャズタクシーを始めようと思ったきっかけから、お気に入りのジャズのお話までたっぷり伺いました。好きなことを取り入れて、生き生きとしている安西さんの仕事観は、必見です!
●文 :西山由美
●撮影:古屋陽子
<ブログ紹介>
武田美保blog「それいけ タケミホ」
シンクロスイマーの武田美保さんが、今、セカンドキャリアに挑戦しながら感じること、思うことなどを率直に綴るブログ。一流のシンクロ選手だった彼女ならではの感性で書かれる日々の出来事。このブログを読んでいると、彼女の新たな一面を発見ができるだけでなく、楽しく元気な気分になれる!
武田さんの新ブログ!「武田美保の講演キャラバン」
全国各地で講演活動も行っている武田さん。その模様をリアルタイムで伝える新ブログ「講演キャラバン」が7月18日よりスタートしました! 武田さんと生徒さんたちとの交流や訪れた学校の紹介などを行っていく予定です。「それいけタケミホ」と合わせて、ぜひお楽しみください!
セレブの出すお題にトラックバックまたは、コメントで答えてプレゼントをもらっちゃおう! セレブが選んだ優秀作品には、プレゼントがもらえます。どしどしご応募ください!
「武田美保をプロデュースできるとしたら、あなたはどうしますか?」(武田美保)
※どんなことでもいいので、あなたの思ったことを教えてください。

武田さんの初ピラティス本、『武田美保のPILATES LIFE』を2名様にプレゼントいたします。なんと、武田さんの直筆サイン入りです!
ピラティスでのエクササイズ方法を分かりやすくレクチャーしてくれるこの本。まだ、ピラティスをやったことがないというあなたも、ピラティス大好きというあなたも奮ってご応募ください!
タイトルに「ココセレブ special プレゼント」と明記の上、お題に対する記事をトラックバックまたはコメントをお寄せください。なお、応募以外の感想などのトラックバック・コメントも随時受付中です!
当選者の方には、ココセレブ事務局よりご連絡させていただきますので、必ず「メールアドレス」がわかるようにブログ内、コメント欄に明記してくださいね。
(URLを入力せず名前とメールアドレスのみ入力された場合、名前は表示されますがメールアドレスはリンクされず公開されなくなりました)
終了しました
武田美保さんからコメントをいただきました!
マックファミリーさん、kinooo さん
ご当選、おめでとうございます! のちほど、ココセレブ事務局よりご連絡を差し上げます。
皆様。具体的かつ、斬新なアイデアをコメント頂き本当に有難うございました!
お陰様で新境地を開拓できそうな予感です・・・うふふ。
これからもそれいけタケミホ、ますます頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。
色んなことに思いっきりトライしていきたいと思います。
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コメント
武田さんをプロデュース・・・・すごくハードル高いお題ですね!
いつもテンションの高いタケミホさんのブログからすごく元気をもらっているので、欲張って「生声」でも語ってもらえると嬉しいな、と思います。ということで、たまに音声記事も発信してください!!これからもご活躍、楽しみにしています。
ピラティスの本希望します♪
投稿 citron | 2007/07/27 11:31:22
お題を頂きまして・・・。
タケミホをプロデュースするなら、
1.全国で講演した内容から、名言、迷言?を50~100まとめた本を出版する。名言のひとつ、ひとつにコメントを入れる中谷彰宏さんの本の様な、自己啓発や癒しの形式にしたい。
2.ピラティスをさらに広めるため、ビリーのブートキャンプ並みの爆発的な売れ行きを期待して名づけて・・・、
「ミホーズ ビューティ アップ」
内容はもちろん美保さんのピラティスが中心です。
ココセレブ special プレゼント 直筆サイン本希望です!!
投稿 マックファミリー | 2007/07/29 7:56:46
どんなことでもいいので、というお言葉に甘えて。。。
世界が注目するオリンピックで活躍されていたタケミホさん。ピラティス本に翻訳を加えて多言語版にします。販売・イベントをSecondLife内にて開催します。タケミホさんそっくりなアバターでピラティスの実演なんかしちゃいます。
では、直筆サインと写真を添えてピラティス本を送ってください(笑)
投稿 kinooo | 2007/08/02 11:38:10
「武田美保をプロデュースする・・・か?」
と、ここ最近ブツブツ言いながらアレコレ考えていました。
美保さんの憧れは、ユーミンと桃井かをり・・・だから。
そこで、
映画&CDデビュー!!
美保さん主演のタイトルは「ウォーターボーイズ3」
内容は、高校の男子シンクロ部が舞台。ダメ部員たちの前に現れたのは、メガホン片手に関西弁でまくし立てる鬼コーチ。もちろん、それが美保さんです。
厳しい練習が終わった後は生徒たちが抱える様々な悩み事や問題に体を張って取り組むやさしい先生。
そんな先生に生徒たちは淡い恋心を持って・・・。
エンディングテーマは、ユーミン作曲、ユーミンパパこと松任谷正隆氏編曲で歌うは「ミホ・タケダ」
どうです、これで一気にユーミン、桃井かをり超え!!!
ココセレブ special プレゼント 直筆サイン本希望です(^^♪
投稿 マックファミリー | 2007/08/02 23:27:31
当選。いただきました!
ありがとうございます。ピラティスは未経験ですが、がんばります。
新境地を開拓できた暁にはぜひタケミホさんと飲みたいですね!笑
それいけタケミホ。これからも楽しみにしています。
タケミホさんからパワーをもらいながら
「いろんなことへのトライ」陰ながら応援しています。
投稿 kinooo | 2007/08/16 14:59:47
美保さん、直筆サイン本当選、また、コメントを頂きありがとうございました。企画が実現したいなと本気で思っています(笑)。
これからの益々のご活躍を期待しています。
ココセレブ事務局さま、
当選を頂きありがとうございました。
本日現在、当選のメールが届いていません。恐らくこちらのPCの設定の問題かと思います。
大変お手数ですが、もう一度、ご連絡をいただけますでしょうか。
よろしくお願いします。
投稿 マックファミリー | 2007/08/17 19:47:32